コロナ禍で全てを失いかけた「倒産寸前」の日々
──逆境経験について教えてください。
会社をつくった時、手元にあったのは「想い」だけでした。
前職のつながりも、顧客も、実績もなし。
ただ私を信じてくれた役員と共に、「アイデアとテクノロジーで未来を創る」という志だけで走り始めました。
採用には自信があり、創業からわずか2年で50〜60名規模に急拡大。
大手企業とも直接契約を結び、順調に見えていました。
しかし、創業3年半で新型コロナウイルスが直撃。
プロジェクトは次々と停止し、売上は激減。
不安に駆られた外国人エンジニアたちは帰国し、社員の半数以上がいなくなりました。
残ったのは
- 未納品のプロジェクト
- 待機している新卒社員
- 赤字補填のために投じた数千万円の私財
資金繰りは完全に火の車でした。
3ヶ月以上、ほとんど眠れなかった。
「どうやって持ちこたえたのか、今でも奇跡だ」と思うほどの極限状態でした。
「俺は経営者じゃなかった」逆境が教えてくれた“組織を立て直す唯一の方法”
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
どん底で私を支えたのは、「この会社を絶対に潰さない」という信念でした。
思考停止しそうな時は、毎日のように走りました。
体を動かすと、不思議と気持ちが前向きになる。
「こんなところで終わってたまるか」と、自分を奮い立たせていました。
そして気づいたのです。
「自分はトップセールスではあったが、経営者ではなかった」と。
当時の組織は、
- ルールなし
- 制度なし
- カオスな組織構造
まるで“動物園”のような状態でした。
だから、2020年に一度会社をリセットし、ゼロから組織をつくり直しました。
- 評価制度
- 就業規則
- 採用・育成
- プロジェクト管理
- 組織文化づくり
すべてに自分が深く入り、実質「第二創業」を行ったのです。
創業初期は「任せればできるだろう」とメンバーに丸投げして失敗しました。
しかし立ち上げ期は、社長が誰よりも汗をかき、誰よりも意思決定に関わらなければ組織はまとまらない。
この学びこそが、SMHCがV字回復した最大の要因でした。

AIとの共存、そして「日本の医療を世界へ」。第二創業期が切り拓く未来
──会社の強みや魅力について、教えてください。
SMHCの強みは、
「IT × 医療」という2軸を持ち、グローバル視点で事業を展開している点にあります。
■ IT事業:AIと共存する次世代エンジニア集団へ
AI時代においてエンジニアが“進化し続ける組織”であるために、
- 最新技術への投資
- AIツール導入
- 社内AI教育
を積極的に推進しています。
■ 医療事業:日本の優れた医療を世界へ届ける
- 日本製医薬品の海外販売
- オンライン診療プラットフォーム
- インバウンド医療サービス
日中間の医療DXの架け橋としての役割も担っています。
■ 次の10年のビジョン
技術 × 人 × 文化 の掛け算で、新しい価値を生み出せる組織へ。
5年後には300名体制を築き、世界に挑む企業へと進化します。
「やりたいことがない」なら、俺が一緒に見つける。本気で挑戦したい君へ
──若者へのメッセージをお願いします。
SMHCには「やってみる文化」があります。
失敗を恐れず挑戦する人を、会社全体で応援します。
面接では、私が直接お会いします。
「魂のぶつかり合い」が私のスタイルです。
「将来やりたいことが分からない」
──そんな学生でも全く問題ありません。
対話を通じて、あなたの強み・未来の可能性を一緒に見つけていきます。
過去には、美術大学の学生と西洋美術について1時間語り合い、そこからキャリアの軸を導き出したこともあります。
私は、典型的な日本の経営者とは少し違うかもしれません。
グローバルな環境で生きてきたからこそ提供できる経験があります。
SMHCという舞台で、世界で戦える実力をつけてほしい。
一緒に、新しい未来を創ろう。
あなたの挑戦を、心から待っています。

